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ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」

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私の部屋の本棚には沢山の書籍がある。私は活字中毒と言う程でも無いが読者が好きなのでいつも何かしら本は読んで居る。このコラムでも過去にいくつか文学作品について簡単に書かせて頂いた事がある。ゲーテ,ニーチェ,等書かせて頂いた。私は文学者でも何でもないので,ただ感じた事や思った事を簡単に書かせて頂いた。また私の好きなロシアの作家ドストエフスキーについても少しだけ延べたいと思う。私の本棚にも彼の全集がある。確か二十歳の時に古本屋で買って来たと思う。私がドストエフスキーの作品を手に取ったのが高一の時だ。短編集を読んだのが始まりだ。今は余り覚えて居ないが「キリストのよるかに召されし少年」と言う短編を読んだ時,思わず感動して涙が出たのを覚えて居る。また交換日記の形式で書かれて居る「貧しき人々」これも女性の心の変化を主人公の男性に成った積もりでドキドキしながら読んだ事を覚えて居る。また名作「罪と罰」なども考えさせられる作品だ。人が人を裁けるのか?とても考えさせられた。また何と言っても彼の最高傑作は「カラマーゾフの兄弟」だ。この作品にはドストエフスキーの全てが詰まって居ると言っても過言では無い
。そこには彼自身が経験して来た事,30年以上作家として培って来た事,温めて来た事等が重ねられて居る。この物語りはカラマーゾフ家の主人を殺害した犯人を捜し出す推理小説的な作品ですが,多くの人間模様が絡み合って居る。幼児虐待,金銭問題,三角関係など,これらはドストエフスキーが実際に体験した事がトラウマになって描かれて居る様だ。彼は18歳の時に父親を農奴に殺されて居る。それから40年後「カラマーゾフの兄弟」で父殺しが描かれた。また彼は社会主義者ペトラシェフスキーのサークルに関わり秘密警察に逮捕され死刑の判決を受ける。執行直前に恩赦。これらの体験がトラウマ(心的外傷)となり生涯消えなかったと思われる。さてカラマーゾフ家の主人を殺したのは誰だ?是非作品を読んで見て下さい。

by cyou-jou | 2008-07-18 04:48  

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